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「コアユの生姜煮」、今だけ!

ただいま仕込中!
07 /12 2011
こんにちは。
早くも梅雨明け、本格的な夏が始まりました。
震災以来の諸問題に、不安や心配は尽きませんが、
まずは、この夏を、何とか元気に乗り越えなければ――。
店主、今朝も気合いを入れて、市場へGO!
馴染みの仲買さんと情報交換をしつつ、
アジ、アナゴ、生タコ、マコガレイなどを入手しました。

DSCF0697_マー君
店主が全幅の信頼を置く築地場内中卸商
「大力商店」4代目代表、原田勝氏。魚の目利きは抜群!


「今日もいいモノが買えた!」と、店主、ニンマリ。
早速、仕込み開始です。
何やらブツブツ独り言をいったり、時に、鼻歌をうたったり……。
ランチまでの数時間、慌ただしく、追われながらも、
しかし、この仕込み時間が、いちばん、楽しそうかもしれません。

さて、本日入手した「コアユ」
琵琶湖で捕れたアユの稚魚です。
ピン! と背筋を伸ばし、キラキラ輝くその姿は、
何と美しく、可愛いらしいんでしょう。

DSCF0850_稚鮎 ザル
コアユの体長は約5センチ。成魚になると15~20センチに

店主に言われ、鼻を近づけてみると、
スイカのような、メロンのような香りもします。
この清々しい香りは、アユが、水底の藻類などを主食にしているからだとか。
別名「香魚」と呼ばれるその内蔵は、ほろ苦さの中にも甘さがあり、とっても美味!
日本酒が進みそうですね。

そんなコアユは、鮮度が命です
バーナーで焼き色をつけ、煮くずれしないよう、コトコト、コトコト、約3時間。
骨までやわらかくなったら、味を調え、完成です。
頭から丸ごと、パクリと、どうぞ!

DSCF0879_稚鮎 バーナー DSCF0883_稚鮎 煮る
皮目を軽く炙ってから鍋へ。骨がやわらかくなるまで、じっくりコトコト

DSCF0890_稚鮎 生姜煮
独特のほろ苦さは、コアユならでは。
今だけの味わいとともに、「夏」をご堪能あれ!
 

コクがあって、滋養満点!
アユには、皮膚や筋肉、血液をつくる良質のたんぱく質が豊富で、
その栄養価は、煮ても焼いても、あまり変化しないと言われています。
視力の維持・向上や風邪予防に役立つビタミンAや、
美肌や若さを保つビタミンEをはじめとするビタミン群のバランスも良く、
疲労回復や肝機能強化に役立つタウリンも豊富。
そのほか、カルシウム、脂肪、亜鉛などなど……。 
 
生姜の辛味成分であるショウガオールには、
血行促進、食欲増進などの作用がありますから、
今回ご紹介した「コアユの生姜煮」、
夏バテや夏風邪予防、さらに、飲みすぎによる疲労回復に、
まさにもってこい! ですね。

「コアユの生姜煮」は、夜のコースでご提供していますが、
ランチの鮮魚丼に、時々、紛れ込んでしまうこともあるようです。
炎天のなか、「はしば」まで、足を運んでいただいたお客さまに、
“今だけの味”を、一人でも多くの方に楽しんでいただきたい ――。
店主の、気持ちです。

日ごとに暑さが厳しくなってきます。
みなさん、どうぞ、ご自愛ください。
「はしば」も、頑張ります!

hashiba

「はしば」は、築地の路地裏ある小さな和食店です。「白神こだま酵母」を使った自家製ぱんか始まる、ちょっと変わった和のコースをご用意しています。
http://www.hashiba-tsukiji.com