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北海道小麦畑を訪ねて~その1

「はしば」からのお知らせ
07 /22 2015
<十勝の小麦最前線>を学ぶ   @北海道農業研究センター

7月14日からお休みをいただき参加した
「北海道小麦キャンプ」の報告をご報告します

朝イチの飛行機で帯広へ
休む間もなくバスに揺られ、小麦畑体験ツアー スタート

まずは、「北海道農業研究センター」で、小麦の開発についての講習会
ここは、北海道の地域の水田作、畑作、
酪農の先導的な生産システムや新品種の開発を行う試験場です。

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小麦エリアでは、主に収量を見るための試験が日々、行われている

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下界の菌を持ち込まないよう、クルマはシャワーを浴び、
足元はブーツカバーでしっかり防御



小麦の品種改良の実際・・
約3000粒の交配種子を手作業で交配させ、
収量性、耐病性、品質などチェックし、選抜
そして、新しく品種化されるのは、交配から約10年後
数万粒から一つ、誕生するか、しないかの世界なんだとか
かなりの根気が必要ですね~

ここ数年、国産小麦が注目を集めています。
はるゆたか、キタノカオリ、春よ恋・・・・
そして最近よく耳にする「ゆめちから」は、
平成21に北海道の優良品種に認定された超強力小麦。
待望の新品種に、小麦生産者さんの期待大

パンは、何種類かの品種をブレンドすると、複雑味を増し、
後味が良くなるともいわれています。
ちなみに、はしばのわぱんは、すべて北海道産。
通常は、春よ恋、はるきらり、きたほなみをブレンド。
山形食ぱんは、キタノカオリ100%を使っています

*各品種については、長くなるでまたあらためて・・・

実際に、圃場へ

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研究員の田引正さん。専門用語続出、まさに研修者という感じ。
でも、「大きな声ではいけないですけど・・・」と、マル秘情報をポロッと教えてくれたり、
とってもオチャメな方でした


「一本の穂から小麦粉1gくらいとれると考えてください。
 収量測定が狂ってしまうので、踏みつけないよう気を付けてください!!」

北海道の小麦は低アミロース。
保水性が高く、もちもち食感になるのが最大の特徴だとか。

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ここは、耐病性の試験を行うエリア。
小麦は、雪腐れ病、コムギ縞萎縮病、赤カビ病など、
病害虫にあいやすい。わざと病気にさせて対処法を検討する



小麦の草姿、いろいろ 
ハッキリ違うものもあれば、微妙なものも・・・・
名札と一緒に撮影できなかったので、「ゆめちから」以外は
自信をもって断言できないのがお恥ずかしい限りです
もちろん、実際はもっと種類があります。

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現在、北海道イチオシの超強力粉「ゆめちから」
長いヒゲ(=のぎ)がちょっと痛く、生産者さん泣かせ

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小麦は春撒き・・・の常識を覆した秋撒き小麦「キタノカオリ」(左)、
国産小麦ブームのきっかけになった「春よ恋」(右)


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おそらく、「ホクシン」、「きたほなみ」・・・「はるきらり」だったかも  


北海道農業試験センター・・・
滅多に足を踏み入れることのない場所で、
小麦の最前線を体感することができました。
貴重なひととき、本当に勉強になりました
今回は、参加者80名、時間にも限りがあり、ちょっと物足りない感じも。。。
また機会をみつけ、今度は個別訪問で、じっくり学びたいな~


このあと、いよいよ実際の小麦畑へGO

学びは、まだまだ続きます
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hashiba

「はしば」は、築地の路地裏ある小さな和食店です。「白神こだま酵母」を使った自家製ぱんか始まる、ちょっと変わった和のコースをご用意しています。
http://www.hashiba-tsukiji.com